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リアルブックストアの(Amazonに対する)アドバンテージと問題

ひとは見ようと思ったものを見るように脳がフィルタリングをかけているらしい。

The eye sees only what the mind is prepared to comprehend (YouTube)

だから Amazon のようなオンラインのブックストアではなく、実際のブックストアにいくと、たくさんの本の中で自然に自分が関心のある本を見つけることができるのだと思う。自分が何に関心があるか顕在化できていない状態でブックストアにいく→自然と自分が無意識に関心を持っている情報が目につく→自分が本当に何に今関心を持っているのか気づく。という流れ。つまり、自分が意識上で気づいていないことを認識する場所がリアルなブックストアという気がする。

でも最近問題がある。とくに十分な量の本を置くだけのスペースのない小規模〜中規模のブックストアの場合。 そこには売れ筋の本を中心に本棚が構成されているため、それらは既にネット上のたとえば gunosy などのいわゆる キュレーションサービスで概要を知ってしまっている本がそこにある状態になっていること。 それから「○は9割で決まる」などのように一度ヒットしたタイトルをまねした書籍が出ていてまたそれが棚のよい場所に配置されてもいたりするので、リアルブックストアの本棚におもしろみがないというか、十分なばらつきがないというか、つまりはインスピレーションがわかない棚構成になっている。 もちろん、ブックストアが商売である以上、より売り上げが多くなるようにするのは当然なので、そのことに文句を言うべきではないけれど、 このような目的には使えないことになる。

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