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なぜ書き出したり・マッピングすることが効果あるか・・・「単純な脳、複雑な私」を読んで

マインドマップやその他さまざまな思考術や成功するためのメソッドで言われていることですが、 考えていることを実現したいことを書きなさい、という話。

書き出すこと自体の効果は実体験を通して何となく納得していたので、 なぜ書き出すと効果があるのか?と深く考えたことはなかったのですが、 最近脳研究によって、その理由が明確に説明できるようになってきているようです。

脳科学者の茂木氏の著書「脳を生かす仕事術」で

感覚系と運動系で脳内がつながっていない、だからいったんアウトプット(外部化、書き出す) ことでしか、感覚系と運動系のコミュニケーションがとれない。

という話が載っていました。

だからアウトプットすると効果があるんだ、という説明に、 何となくそんなものかな、という納得度合いだったのですが、 「単純な脳、複雑な私」では、サブリミナル効果の話が興味深い。

サブリミナル効果

サブリミナル効果とは非常に短い時間あるメッセージを表示する、 そうするとそのメッセージが表示された・見えたということが認識できないのに 実際にはその影響を受ける=認識できなくても脳では無意識で理解している、という話。

この本では、そういう実験がいくつか紹介されている。 さらに、てんかんなどの手術のため脳梁を切ってしまった人に (左目?)たとえばペンという文字を見せると理解できない・・・のだが、 実際に目の前にペンとかその他いろいろなものがあって、そこから選んでください、 という質問だと正しくペンを選択できる、とかいった話。

非常に短い時間でマップをつくる

それで思い出したのだが、コスモマップセミナーに参加したとき。 セミナーでは、二度目にマップを書くときに(直感に従えるように) 非常に短い時間でマップを埋めさせる、ということをするのだが、 それもそういうことかなと。

つまり自分が求めていることは無意識では「わかっているが」脳で意識的に認識できている わけではない普通には言語化できない、だからすごいスピードで書かせることで、 それを出させる、というイメージでしょうか。 (もちろん先ほどの実験では選択させることで顕在化させる、という話なので、 ちょっと話違いますけど)

google を使って考えを顕在化させる

ということは、自分がいつもgoogleを使って、考えをまとめるのも似たようなところがあるのかも。 つまり、無意識下では気づいているが、意識下で認識できていない、 その気づきを顕在化するには、気づいていることを選択することならできるから、 googleで情報の海をさまよってピンときたものを拾い集めることで、結果的に、 自分が無意識下で気づいていたことに到達する、ということ。

あーでも逆にこの方法では Google の検索結果にものすごく影響されてしまうとも言える。 うれしい話ではない。 無意識で気づいていることを顕在化する方法は、 ググる以外の方法も考えるべきだろう。

実物を見て買うかどうか意思決定する

ウインドウショッピングも同じだ。 買う前にネットであれこれ調べるにしても、最終判断は実物を見て決めると。

自分がその買うべきかどうか悩んでいるものを買う価値があるかどうか無意識ではわかっていると。 しかし、先ほどの 「ペン」が答えられないがペンの実物を選ぶことはできる というのと同じで、 実物を見ることで、無意識でわかっている答えを顕在化させることができる。

小売などでは、見せ方で売れ!なんてこと言われますが、 お客さんの無意識下にある「買いたいもの」を如何に上手に見せることで顕在化させるか、 ということなのかも。 いいものであれば、売れるということはなくて、如何にお客さんの目に触れるように仕向けるかは思っている以上に重要なんだろうな。

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