Saturday, April 25, 2020 / emacs, macOS, good-old-unix

macOS Catalina に emacs をソースからインストール

Mac は Catalina から emacs がインストールされなくなった。 普通は homebrew などからインストールすればよい話だと思うが、 emacs のためだけに homebrew を入れるのもいやだったので、 今回、ソースからインストールしてみた。 特に難しいことはないのだが、備忘録としてシェアします。

ソースの取得

ソースのダウンロードはこちら https://www.gnu.org/software/emacs/download.html から。 日本では近くのFTPサーバということでこちら http://ftp.jaist.ac.jp/pub/GNU/emacs/ に誘導された。 emacs-26.3.tar.gz を使いました。

展開&インストール

emacs-26.3.tar.gz を展開して configure と make install するだけです。 ただし、make install しても、実際の配置はしてくれないので、自分で好きな場所に手動設置する流れです。

展開して移動:

tar xf emacs-26.3.tar.gz
cd emacs-26.3/

configure して Makefile を作成して、make install:

./configure --with-gnutls=no --without-pop
make install

普通 --prefix でインストール先を指定するのですが、mac の場合、指定しても無意味らしい。 その他、エラーを回避するために、 --with-gnutls=no--without-pop オプションを追加して ./configure しました。 make install すると ./nextstep/Emacs.app 以下に成果物ができるので、これをどこかに手動で配置します。 今回は ~/local/ 以下に配置することにします。

mv ./nextstep/Emacs.app ~/local/

起動するには ~/local/Emacs.app/Contents/macOS/Emacs すればよい。 ターミナルからターミナルウインドウ内で使うようにしたかったので、~/.bashrc に以下を追加( bash をシェルとして使っている場合 )。

alias emacs="$HOME/local/Emacs.app/Contents/macOS/Emacs -nw"

今まで alias emacs=mg していたので日本語が使えくて困っていたがこれで解消。

ちなみに bash をデフォルトのシェルに変更するには...
[System Preferences] - [Users & Groups] を起動して、鍵を外した上で、ユーザを右クリックして Advanced Options を選択。 その後 Login shell を /bin/bash に変える。それから ~/.bash_profile に export BASH_SILENCE_DEPRECATION_WARNING=1 を書き加えて、警告が毎回出ないようにする、です。

まとめ

Linux環境では、日本語入力に emacs-mozc を使っているので、Macもそれに合わせたいのだが、 mozc の mac への導入方法が面倒そうだったので、ひとまず保留。 時間ができたら試してみたいと思います。